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第5回「研修医は素晴らしい! その2」
研修医っていいですねー。前期研修医の先生は2〜3ヶ月間だけなので慣れた頃に科が代わって少しかわいそうですが、後期研修医として半年くらい来てくれた先生方はとても輝いています。やる気があって体力もあるし、なによりもひたむきに医療に取り組んでくれます。救急医療の一つ一つを正当な角度から深く掘り下げて、とても充実しているのでしょう。彼らには希望があれば関連病院の外勤(夜勤)も行ってもらっています。ただし、携帯電話やメールでいつでも上司と連絡が取れる体制にしています。以下に、4月某日のメールのやり取りを紹介します。(文責:新井)

某後期研修医からのメール

皆様、こんばんは。
ただいま私は○○病院で1人での当直、第2弾、つまり2回目にチャレンジ中です。
夕方に1人の患者さんが歩いていらっしゃいました。聞けば約1時間前から胸が重苦しいとのことでした.既往歴は高血圧と高脂血症です。 「狭心症の発作かな・・?」と考えながら、少し苦しそうだったので問診もほどほどに心電図を取って、ニトロペン舌下錠を準備しました。心電図は、?、?、aVFでST激下がり、V1〜V4でST激上がり。こんな僕でも 「こいつはいかんっ!!」 と、ニトロペンを舌下に押し込んだところ患者さんは「今までとは比べ物にならないほどー・・・・」と言い始めたところ、突然眼球を上転させて意識を失いました。見る見る顔色が悪くなりました。僕は完全にパニックになりながらも総頚動脈に触れてみると・・・心停止。ただちに胸骨圧迫を開始して、心電図モニターをみたら“VF”。すぐに除細動器を準備してもらいながら、胸骨圧迫しながら、再度波形を確認して200Jにてショック。2分後のリズムチェックで総頚動脈も触れるようになりました。看護師さんに転院搬送先を探してもらいながら、おぼつかない呼吸に対して挿管の準備をしていたらモニターは再度VFに。再度ショック、胸骨圧迫を継続していると手を払いのける仕草が。胸骨圧迫をやめてリズムチェックすると洞調律に復活していました。顔色も良くなりレベルは1ケタに。Satもほぼルームエアで97%程度でした。挿管の必要もなさそうなので、バッグバルブマスクで呼吸を補助しながら、点滴でニトロール原液を3ml/hrで始めながら救急車に同乗して△△病院の救命救急センターへ搬送しました。

救命救急センター到着時 JCS?-0、GCS-full、BP128/86mmHg、HR101回/分、Sat98%(room air) 本気で泣きそうになりました。・・・自分の行為を振り返るためにまとめてみました。

周りの人にもっと上手に指示するためには、どういう病態が起こり得るのか、次に必要なものはなにかを自分がしっかりと理解する必要があると感じました。田口先生にも教えていただきましたが,何のための検査か,それによって次に何が出来るのか,日々の診療においてもそれを意識することが,緊急の場に帰ってくるんだなぁと思います。本を読みながら、もう一度振り返りたいと思いますが、先生方、何かアドバイスいただけたら嬉しいです。長々と失礼しました。今夜は興奮して眠れなさそうです。

興奮した後期研修医は先輩にこのような報告をすると、その夜のうちに先輩たちがこんなレスポンスがありました。

先輩Aからのレスポンス

泣きそうで寝れないなんて、いい経験して、すてきやん。まー本当はできれば避けたいですよね。でも先生の対応としてそこまでちゃんと対応したなんて完璧ではないでしょうか。まーひとつゆうなれば、狭心症と思った→ニトロ舌下の前に血管病変を疑ったらVFにもなるかもしれないと思ってればそこまで焦らなかったかもです。て言うか一人で責任もってやらなきゃいけない当直で急変すると結構びびるよね。少なかれ多かれ。皆さん1人当直しているといろいろあります。こういう経験はプラスになります。頑張って下さい。まー私はVFみたら、心マしてDCかけたらええわ、だめだったらしゃーない、と思ってます。

先輩B(=教授)からのレスポンス

お疲れさん。早速結構良い経験していますね。
少し苦しそうだったので問診もほどほどに「こいつはいかんっ!!」 ⇒これらが大事なセンスです。で
“VF”→胸骨圧迫→ショック ⇒これらは完璧な対応です。
私事をつらつらと書かせていただきましたが,本気で泣きそうになりました.⇒前にも話しましたが、なきそうになりながら本物になっていく、逆に泣きそうにならないと本物にはなれないのかもしれません。

自分の行為を振り返るためにもこの場をお借りさせて頂きました.⇒振り返り、フィードバックは大事です。良い経験でした。これが救急医の第一歩だと思います。困った時にはいつでも電話ください。

先輩Cからのレスポンス

お疲れ様!すてきやん!
(1)脈を確認した
(2)心停止と判断して胸骨圧迫した
(3)VFを確認して電気的除細動した
慌てると、(1)すらできなくなります。(2)(3)は一人だと勇気が要るよね。患者さんを、自分自身を、そして病院をセーブしました。すてきやん!
可能な範囲で時系列を追ってカルテに詳細に記載しておくといいですよ。わかりやすく。週が明けて話しを聞いたスタッフ医師が、まず見るのはカルテです。良いスタートを切りました。時が経てば、より冷静に、より全体が見えるようになります。DCを持ってきてくれた看護師に「ありがとう、すてきやん」と言って和ませられるようになれば、竹井先生クラス。

先輩Dからのレスポンス

ちょっと飲みまして、遅れてレスポンスです。

おつかれさまでした。救命を志そうという気持ちのある人がその病院の当直にいてよかったです。誰か別の人がこっそり断ったりしていたらCPAかもしれないですよね・・・。

僕も転科してきた3年目の終わりに一人で心筋梗塞に当たりました。そこは、看護師が患者を受けて、前情報なしで診察室に呼ばれるので、行ってみてものすごくびっくりです。ヘパリンと痛み止めを使い、シグマートをつけてカテーテルのできる循環器専門病院に送りました。もちろん救急車同乗で、道中は緊急薬剤と挿管セットを握り、こっちが失神しそうでした。搬送先に着いたら向こうの先生が軽く一言「あー、本物だね」と。こっちの必死な思いに比べて冷静な対応で頼もしいやら気が抜けるやらで、どっと疲れました。この経験で、患者さんは自分が責任もって診なくてはいけないんだなという気持ちにさせてもらったのを覚えています。昔ばなしでした。

先輩Eからのレスポンス

何が一番すばらしいか。電話での連絡とメールでの報告があったこと。最近はこれができない人が多い。すばらしいことです。処置・対応は優秀!!言うことなし。今後も連絡下さい。

東京医科大学八王子医療センター救命救急センターからの「研修医の皆さんへのメッセージ」はこちらをご覧ください

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