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第1回「失神(Syncope)その1」

はじめに

我々は三次(最重症)だけでなく、二次救急も担当しているので、より多種多様な救急病態に遭遇するわけですが、失神で搬送された患者さんは昨年度だけでも100症例以上担当する機会がありました。今回は、この失神(Syncope)について、我らがホープ、熊坂先生と小島先生が作成した八王子救命救急センターの診療方針を紹介します。(文責:新井)

定義

失神とは、一過性の意識消失発作の結果、姿勢が保持できなくなり、かつ自然に、また完全に意識の回復がみられることと定義されます。病態生理としては、脳全体の一過性低灌流(低酸素症)であり、浮動感、悪心、発汗、視力障害などの前駆症状を伴うこともあれば、伴わないこともあるそうです。

定義上、重要なことは「一過性意識消失発作 = 失神」では“ない”ということです。一過性意識消失発作の中でも、全脳の低酸素症を原因とするものを失神といい、局所の脳虚血(TIA)や、てんかん、一過性の低血糖性意識障害などとは区別します。また、定義にあるように「完全な意識の回復」を前提としているため、少しでも認知障害などが残っていた場合は、“失神”ではなく、“意識障害”として区別します。

TIAは一過性の限局した領域の脳虚血です。失神がTIAと誤って診断されることが多いようですが、脳幹部の神経学的異常を伴わずに意識障害だけが短時間に起こる失神をTIAで説明するならば、脳幹網様体に限局した虚血を考えねばなりません。例えば脳底動脈の解離(くも膜下出血)や攣縮(脳底動脈性片頭痛)がこのような病態を引き起こしますが、頻度としては非常に低いようです。

意識障害全般を含めた鑑別診断は後日まとめるとして、今回は普段あいまいな表現として用いられることの多い失神について理解を深めたいと思います。失神の中でも原因によっては生命の危機を脅かす疾患が隠れていることがあるので、失神の原因は何か、鑑別診断、必要な検査は、逆に不必要な検査は、専門各科へのコンサルトの必要性、入院適応などを理解したいと思います。

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